性能検証、準備完了! (WG1)
今年も残すところあと数日となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
さる12月21日、PGECons WG1 の今年最後の会合を開きました。
PGECons WG1では、例年この時期にはマシンを動かして性能検証を実施しているのですが、今年はややスケジュールが押しています。
テーマとしては、PostgreSQL 10 の基本性能を検証する「定点観測」に加えて、分析系ワークロードでのパラレルクエリの性能検証、Windows上での性能検証、ロジカルレプリケーションを応用した全文検索の高速化という4本を計画しています。
この日の会合では、1月に開始する検証のスケジュールの相談をしました。テーマ毎に担当者がマシン時間の配分を申請します。
K1:パラレルクエリの予備検証をしたところ相当に時間が必要なので、多めに時間を配分して欲しい
K2:定点観測は例年並みに参照・更新各1週間くらいは使うと思う
K3:クライアントマシンが不足気味ですけど、Windows検証はどこにいれましょう?
メンバがホワイトボードを囲んで侃侃諤諤(かんかんがくがく)の議論となりましたが、何とか1か月間のマシン時間内に検証をアサインすることが出来ました。
測定が完了する2月以降は結果の考察と資料化を進めて、5月ごろ開催予定の成果報告会でお話しする予定です。
最後になりましたが、今年一年 PGECons 活動へのご関心をお持ちいただき、ありがとうございます。来年も PGECons WG1 では PostgreSQL の性能評価と新機能の活用ノウハウ獲得に向けて一同頑張りたいと思います。
どうかみなさま、良いお年を!
(つを)
第1回PGECons勉強会を開催
11月17日、第1回PGECons勉強会を開催しました。
当日は金曜日の夜にも関わらず、40名ほどの方に参加して頂けました。
ありがとうございます。
※当日の開催要領および資料は お知らせに記載
第1回のテーマはPostgreSQLの標準機能である「ストリーミングレプリケーション」(SR)。
講師2名が説明とデモ係に担当分けをし、交互に画面を切り替えながら説明していきました。
アンケート結果からも、実機でのデモが好評だったようです。
時間を少し多めに設定しておいた質疑応答も盛り上がり、濃い時間となったのではないでしょうか。
また初めての試みとして、ハッシュタグ(#pgecons)を用意しました。
勉強会中に疑問に思ったことの書き込み、それに対する回答など、Twitter上でのやり取りも盛り上がりました。
※まとめ記事も作って頂きました(リンクはこちら)
開催時期・開催テーマは未定ですが、2回目3回目と継続して今回のような勉強会を行っていく予定です。
次回もまた多くの方に有意義な情報を提供できるように、検討・調査を進めてまいります!
【当日の様子】
【質疑応答の様子】
(紗)
WG2の活動検討状況について
10月5日、ついにPostgreSQLの新しいメジャーバージョンである PostgreSQL 10がリリースされました。これまでのブログでも触れておりますが、技術部会のWGではPostgreSQL 10の新機能などを使用した検証も予定しておりますので、お楽しみに。
さて、先月のWG2(移行WG)の会合では、今後取り組んでいく具体的なテーマについて検討を行い、大きく3点挙がってきました。
● 見積り編の継続
2016年度の「DB移行開発見積り編」では、データベースオブジェクトの移行に関する作業見積もりの観点を提示しました。その内容をベースに実際の見積もりを行うための見積もりシートの作成や、オブジェクト移行以外の見積もりについても検討していきたいと考えています。
● ストアドプロシージャ編の強化
ストアドプロシージャの移行については、全体的な移行方針の提示、新しく得た移行ノウハウの追加、移行の具体例の追加などの強化案に加えて、現状移行方針が提示できていないポイントについて議論をしていきたいという話が挙がっています。
● 既存資料の更新
ストアドプロシージャ編を含め、WG2ではこれまで多くの成果物を公開してきていますが、WGの活動開始当初からPostgreSQLもバージョンアップを重ねており、それに合わせた内容のメンテナンスをどうしていくかという課題が常にありました。この点について、注目度が高い(良くダウンロードされている)資料、およびバージョンごとに内容の更新が入りやすい資料を中心に、順次対応していくことを検討しています。
これらのテーマについて、次回以降検討を進めていく予定です。
また、WG2ではPGConf.ASIAのday0(プレユーザカンファレンス)にて講演を行いますので、これからPostgreSQLの利用を検討されている方は是非ご参加ください。
(くろ)