技術部会ブログ


毎年恒例の成果発表会が延期になりました


みなさま、こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。

さて、お待ちいただいていた方には残念なお知らせです。
毎年、春に開催していたPGECons成果発表会ですが、
昨今の新型コロナウィルスの感染拡大防止を目的として、
今年は延期されることとなりました。
現状、秋頃に開催できれば、という形になっています。

「新型コロナウィルスがなければ、
すぐに成果をみなさまにお届けできたのに!」
そのような声がWG内の一部から聞こえており、
私も、本当に残念でなりません。

それでも、私たちは前に向かって進んでいます。
成果発表会の延期有無にかかわらず、
WGにおける2019年度の成果は着々とまとまりつつあり、
活動の成果はまもなく公表できると思います。

今後のPGEConsの活動に、ぜひともご注目ください。

(TK)

WG3成果物の見どころ紹介


こんにちは!

2020年も3月を迎え、毎年恒例の追い込みのおかげで、成果物が概ね完成しました。
(毎年ギリギリになって追い込みをかけるのをそろそろ改善していきたい…)

今回はWG3の検証成果で個人的に「面白いな!」「なるほどな!」と、
思った内容をテーマ毎に少しだけ紹介します。

1. パブリッククラウド上のデータベース性能比較
PgbenchやHammerDBなどのベンチマークソフトウェアを利用して、
Amazon Aurora/Amazon RDS/Amazon EC2上のPostgreSQLの性能を比較した結果が面白い!

各サービスを利用する際に性能のボトルネックになりやすい要素や、
実機検証で得られたチューニングの勘所も記載されており、
上記サービスを活用する際に有益な情報になっています。

AWS上のサービスは頻繁にアップデートされていくので、
このような情報を毎年アップデートしてくれることを期待しています。

2. 性能トラブル調査
今回追加されたSQLを修正できない条件下での性能改善事例が興味深い!

パッケージ製品が発行するSQLの性能を、SQL文自体を修正せずに
パラレルクエリなどの機能を活用し性能改善した事例を記載しており、
SQLを書き換えることができない制約がある場合などに活用できるノウハウが詰まっています。

3. 機械学習を用いたパラメータチューニング
PostgreSQLのパラメータチューニングに機械学習を用いた手法が興味深い!

機械学習を用いてパラメータチューニングした場合と
従来の手法(計算式でのパラメータ値算出)でチューニングした場合とで、
ベンチマークソフトウェア(OLTPBenchmark)を用いた性能比較やパラメータ値の比較結果を記載しています。
また、機械学習を用いたPostgreSQLのパラメータチューニングの結果から、
どのパラメータが性能(TPSなど)に強い影響を与えているかなど、
パラメータチューニングを行う際に有益な情報が詰まっています。

昨今の情勢を考慮し、成果物の公開について様々なスケジュール調整を行っています。
2019年度の成果物が公開された際に、ご参照いただけると幸いです!

(おや)

Slackはじめました


毎年恒例、検証結果の成果物まとめ追い込み時期になってきました(つらい)。

さて、今年度はテーマ検証の活性化のためにWG1/WG3でこんなことを試してみました。

  • WG1/WG3の合併
  • Slackの導入

 

【WG1/WG3の合併】

以前から検証テーマが、WG1(性能/新機能検証WG)とWG3(課題検討WG)のどちらのWGで活動すべきか、という悩みがあったのですが、今年度は思い切って、テーマの議論や活動状況の共有を、WG1/WG3合同でやることにしました。

今までWG内で閉じていた、検証テーマへのコメントや意見交換がWG1/WG3を合併することにより、以前よりは活性化したのではないか、と個人的には感じていて、そういう意味ではこの取り組み自体はうまくいったかなと思っています。次年度の検討体制をどうするかは、今年度の取り組みの振り返りも踏まえて考えていきたいですが、後述のオンラインでの情報交換の仕組みもうまく使って、より各社間の意見のやりとりが活発になればと思っています。

【Slackの導入】

また、今年度はもう一つの取り組みとして、社間での情報交換手段として、Slackを導入していました。当初は、Slackが使えない企業さんもいるのでは?という懸念もありましたが、幸いにして現状はWG/CR部参加企業全員がSlackを使えるので、しっかり活用しています。

(Slackによる日々の意見交換の例)

これまでは、月1回の合同WG以外ではメーリングリストで意見交換をしていたのですが、なにげにメーリングリストでの発信って敷居が高いんですよね。Slackによって、意見交換の敷居も下がったように思います。あと、なにげに絵文字によるリアクションも重要かなと思っています(メーリングリストだと、意見に対する同意を示すのにもメールをだしていたけど、それがリアクションだけで済むようになった!)。

そして、Slack導入によって、オンラインでのチャット会議もできるようになりました。これまで、関東圏ロケーションの企業でないとWGに参加しづらかった問題が、こういうツールの導入によって解消されると良いですね。

(ぬ)