技術部会ブログ


2019年度 WG2取り組みテーマ


2020年初回はWG2からお届けします。

昨年度のWG2は参加者全員で移行ガイドブックを作成しましたが、
今年度は移行に関連して、大きなテーマを1つ、小さめのテーマを複数、並行して取り上げています。

大きなテーマとして、PostgreSQL間のバージョンアップについて取り組んでおり、
PostgreSQL 9.4からPostgreSQL 12への移行について検証しています。
PostgreSQL本体のバージョンアップに必要に必要な情報に加えて、
主要な拡張機能の移行についても調査を実施しています。

小さめのテーマとして、他DBからPostgreSQLに移行する時に気になる、以下のような事項を取り上げています。
・移行ガイドブックの内容拡充(アプリケーション移行)
・PostgreSQLで追加された機能について、移行観点での調査
(パラレル処理、パーティショニング、ストアドプロシージャ)

どのテーマも、参加者間で各自の知見や実際の移行を念頭に置いた議論をしながら
調査を進めていますのでご期待ください。
(とよ)

テーマ検討の進め方


季節の進むのは早いもので、街にはクリスマスの飾りつけが賑やかな季節が巡ってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

技術部会のワーキング・グループ(WG)は6月の2019年度 技術部会キックオフの後、今年から参加した企業のメンバも交え、各テーマの議論が徐々に深まってきました。8月ブログの記事では検討中のテーマをご紹介しましたが、複数の企業のメンバーが集まるWGでは、どのようにテーマ検討が進むのでしょうか?

まず、提案されたテーマごとに関心の企業を募って、できるだけ2社以上で1チームとして、以後はチームで検討します。例えば、昨年の性能トラブル性能トラブル調査のチームは3社が参加しました。

検討の最初のステップでは、そのテーマを提案したメンバから、解決しようとしている問題や PostgreSQL の機能の疑問点などがチーム内で説明されます。昨年の例では、過去にどのような性能トラブルがあったか、性能トラブルをどのように減らしたら良いかなどが説明されました。

チームのメンバは質問して不明瞭な点を明らかにしたり、自社でのトラブル事例を示して検討に使える情報を増やします。また、提案したメンバからもテーマの進め方について意見を求めます。

例えば、インデックスに関する性能トラブルには、PostgreSQL 特有の原因で生じるもの以外に、他のDBMSでも生じる一般的なトラブルがあって、一般的なトラブルをどのように検討テーマ全体の中に位置づけるのが良いかが話題になりました。一般的なトラブルについてはよく知られているので、改めて検討する必要はないという考えもありましたが、現場からの報告も多いことや性能トラブル全般をできるだけカバーしたいという考えから、他のトラブルと区別せずに扱うこととしました。

この時の検討テーマ「性能トラブル」は、原因やトラブルの事象にさまざまなものがあるため、とても広がりのあるテーマでしたが、トラブルの頻度や影響の大きさを基準にして、詳しく検討する範囲やアプローチを決めていきました。

こうして議論することで、日ごろは別々の企業で働いているメンバの間で性能トラブルに対する考え方を共有することが出来て、スムーズに検討を進められたように思います。逆に議論の中で参加企業ごとのさまざまな考え方に触れられるのも、PGECons に参加するもう一つメリットと言えるかもしれません。

今回は、PGECons のワーキンググループの検討の様子をご紹介しました。PostgreSQL 12がリリースされて、実際にマシンを使う検証作業も準備が進んでいます。興味深い結果・役立つ報告に向けてこれからが本番といったところ。引き続き、PGEConsの活動にご注目ください。

(つを)

検証活動がそろそろ始まりそうです


みなさんこんにちは。今月の技術会ブログは、WG1のM野がお送りします。

今年も残す所あと2ヶ月。年末の気配がそろりそろりと漂い始めてきました。各WGも検討したいテーマを決定して、そろりそろりと検証活動を始めています。
私が担当している検証活動は定点観測です。定点観測ではPostgreSQLの新旧バージョンでベンチマーク試験を行い、スケールアップ性能が認められるか否かを検討します。
例年の検証作業ではマシンスペックが結果に影響を及ぼさないように、それなりのハードウェアを利用していましたが、今回はクラウド環境で検証する予定です。

現時点ではまだ、定点観測に着手しておらず、その前段として検証環境を構築する Ansible Playbook を作成していました。なぜ Ansible Playbook を作成したかと言いますと、定点観測は作業手順が毎年ほぼ同じ事の繰り返しだからです。
いやもう、これは構成管理ツールの出番ですよね。サクっとコード化した次第です。この定点観測 Ansible Playbook があれば、次年度の試験も簡単にできます。あるいは、レポートを読んでいただいた読者が、サーバさえあれば簡単に追試をできるようになります。
手元の環境では調子よく構築できています。実際の定点観測作業でもバシっと環境構築できることでしょう。

ところで、WGではSlackを使ったコミュニケーションを開始していて、他のチャンネルでは「機械学習」とか「パラレルクエリ」とか「プラガブルストレージ」等のエモいキーワードが書き込まれています。今年度の成果物も、より良いものを書き上げられるようにWGは活発に活動していますので、みなさんご期待ください。

M野(Ansible おじさん)